北のプロジェクト

胎動、北のプロジェクト。
11月4,5日。士別に井戸浄水器の納入に訪れた。福岡、大阪、旭川、と何れも楽しい出会いの旅になった。士別は冬になるとマイナス30℃になるらしい。防寒対策に時間をかけて製作したが、地元のプロ達も収納倉庫を造り寒さ対策を講じていた。
浦安で「桜ケア・サポート」と言う介護の会社がある。週に一度、来て貰っているが、この会社の介護士の働く態度と気配りは素晴らしい。大手の会社で、介護をお願いしていたが、小さな会社に代えて良かった。小さな会社は細かい事に目が届くし、温かみがある。多分、採算は採れない仕事と思うが、前向きで、誠意が見られる。社の教育も良いのだろう。社員の心意気が違う。生き残りの気概に満ちて気持ちが良い。
士別の会社の設備の担当者も小さな会社が担当したが、この会社も温かみがあった。大企業や、老舗の会社が次々と、企業の不祥事を暴露されて、不信感を与えて、日本全体にモラルが低下を露呈しているが、採算重視に走り、損得で動くのですぐに、息切れするが、仕事は心配りから始まらないと成功しない。私の会社も無名だし、桜サポートも無名だ。旭川の案件も地元では有名だが、初めて出会った。私も、介護の会社も町興しの仕事を考える会社も次世代を考えている。その誇りが真面目な仕事を生む原動力だと思う。

水処の仕事は環境問題と絡んで、戦略技術になり注目されだした。つまり、世界中、が水不足、水を奪い合う世紀になりだした。20年間から砂を噛む思いで、努力を重ねて、膜商品を開発し、先端技術の導入、品質、価格、社会貢献、奉仕活動に力点を置いて来た。

東大にものつくりの講座も開設したりした。その担当の教授から自販機の製作を頼まれた。最初は、箱を造ってくれと言われたが、自販機は箱を造る程度の技術では商品化は出来ない。一台50万円を切る条件で頼まれたので、サンプルを造ってあげた。この価格では、他社では出来ない事は分かっていたので、我々のものつくりの力を見せたかったので引き受けた。台東区の災害用の浄水器も同じ時期に頼まれた。25000人が飲める日本最大の装置だ。このケースも東大と同じで、予算不足で頼みに来られた。お金がないと当社に相談に来られる。友人の社長は安売りの川手だと揶揄されるが、それもでも良いと勝手に解釈している。日本のものつくりの現状は危機に近い。職人の数が減少して、一台からの受注を請ける会社は少ない。新日鉄の担当者がこの仕事で、10社以上の加工会社に見積を頼んだが断られた。図面がないと仕事がこなせない。初期の開発費が出ないと動けない。一台当たりのコストが出せない。仕様の打ち合わせ、図面製作、修正、部財の購入、切り出し、溶接、板金仕上げ、塗装、最低、10台~50台のロットなら採算も見込めるが、一台単位では考えられない。私は気持ち良く仕事を請けたが、損得は、今後の展開しだいだ。

旭川の空港まで、羽田から1時間30分、思ったより近い。雰囲気は北欧。どんよりした天気だが、悪くはなかった。迎えの車に乗り、40分ほどで、羊牧場に着いた。町の名は士別町、人口2万人ほどの北の町だ。この仕事を選んだ理由は、羊の飲料水に使いたいと電話を戴いた事が動機だが、北海道の気候と雪に興味があった。
つくばの事務所に見えられた。本職はシステムの技術者。オーナーの娘婿、肩書は専務。ビジネスセンスに溢れていた。士別町で、26億円を売上げるゼネコンの会社が裏にある。水意外にも社会に役立つ新しい仕事に出会える期待もあった。つまり、町興し事業の仕事だ。私の営業日誌を熟読されて来られたので、意思疎通はスムーズに進んだ。私と同じ障害者で生きる度胸が見てとれた。地方は公共事業の減少で、仕事が減り、雇用を守るために、自然循環型のビジネスを生み出したいと述べられた。つくばも同じで、ドンドン疲弊している。グループのオーナーは78歳で現役。娘婿はオーナーを説得して、羊に飲ます浄水機が欲しかった。

愛知県の渥美半島に神谷養鶏場がある。このオーナーも餌と水に着目しコダワリの卵を産みだした。最高の水を共同で造る仕事を始めた。企業秘密だが、酸素、マイクロ水、勿論、純水、波動水にしてマイナスイオン水まで造った。卵アレルギーの人にも食べられる卵が完成した。5年たつが、伊勢丹、高島屋、銀座など、コダワリ店で売れ出した。興味のある人は“カミヤタマゴ”のホームページを見て欲しい。

士別の自宅で使ってから、性能が良ければ羊に飲ます大型装置をグループの総帥に報告して購入を考えていたが、オーナーは仕事の鬼で、超ワンマンだ。娘婿も慎重な人で、装置が良くなければ大恥をかくので慎重だった。装置を格納するシェルターも完成していた。私も水野も装置の事は心配していなかった。私の興味は、このオーナーは日曜日大嫌い男で、一年中、朝から晩まで先頭に立って、働くエネルギーだ。酒、タバコ、コーヒも呑まないし、テレビも見ない。この会社の社員は指揮官を見習って、自発的に早朝5時過ぎに集まり仕事を始める。私も日曜、休日大嫌い男、休む気がしないし、透析時間は休息、病床は思考の場、仕事は娯楽と、色々共通点はあるが、スケールが違う。冬は北国の人は休むが、この人は、国道の除雪作業の仕事を国から請けて零下30℃の世界を自ら重機を駆って働き財を築いてきた。周辺の農家が後継者不足で、廃業すると、農地を買い上げる。農地、原野を買い増して恐らく150万坪を越す広さの敷地を保有している。このオーナーの凄さは土地を売ってもそのまま住む事を許している点だ。寛容な地主だ。広大な敷地に、不当投機のゴミも無く、看板もない。散策道は木片の廃材をチップにして敷き、緩衝道が完成してある。専務が障害者で、杖をついて歩行していたが、この道を歩くと、杖を突かなくても歩けるようになったと言われた。この道は介護施設に使うと面白い。私は、カナダ、ニュ―ジランド、ドイツ、東欧と色々旅をして、自然の雄大さを病気治療に生かす経験を重ねて来た。ここも看板も無く、素朴な景観が広がっていた。日本で国道沿いの敷地に看板が立てられていない原野が延々と広がる場所は珍しい。この自然が大きな財産だ。
10年前に大阪の財団からロス近郊にある100万坪の農地の活用安を頼まれ何度も調査に出かけた。士別に来て、アメリカの広大な仕事に取り組んだ思い出が蘇えった。私は水の専門家だし、雪を溶かして水を造るプロジェクを考えている。私は偶然、つくばで、雨水と井戸水を使った温浴設備の工事を始めている。目的は雨水と地下水のろ過だが、循環を考えている。水に工業用の炭酸泉を開発し、水中は炭酸泉にし、大気中は新鮮酸素を注入するシステムを考案中だ。これが成功すると血液が循環して自然治癒の施設になる。この仕事はゼネコンの会社でないと出来ない。牧場の邸宅では、井戸水が飲めなかった。毎日、実家から水を運んで生活していた。浄水器の工事が終わって飲んで貰ったが、その美味しさに感激されていた。予算が足りないお客と取引をすると心配だが、お金があれば、ほとんどの水は飲料に出来る。宇宙船で、排水をろ過して飲料にしているが、当社もそれぐらいの技術は朝飯前で出来る。ここで、福岡からの便りを紹介する。

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平成19年10月18日
宛先(有)RHプリンスビラ御中
川手恒義様、水野光明様

件名
「増設工事のお礼及び、お支払の報告』について

まず始めに、水野さん、豊田さん。設置工事ありがとうございました。(お疲れさまでした)
設置後の感想を述べます。
①石鹸の泡立ち、濯ぎの改善がみられ、洗剤類の量が約半分になった。
②入浴感が違う。お湯が柔らかい。飲料すると少し甘い感じがする。
③頭髪が柔らかく感じられるようになった。(設置後3日目ぐらいから)
④石鹸で手を洗い、洗い流す時ヌルヌルするが、乾いたあとはシットリ感がある、などの改善効果を感じとれます。(増設して本当によかったです)

付記事項
川手さん、お嬢さま。来福され良い思い出ができたでしょうか?
妻の弘子は、川手さんの日記を読んで大変喜んでいました。今後も妻の手作りお菓子に、環境技術を応用して、安心・安全で、おいしいお菓子を改良・改善をしながら提供できるよう、二人でカを合せて行きたいと思います。

「中略」また、RHプリンスピラのメンバーとして近い将来、僕ら夫婦と弟も本格的に参加できるよう、時代の風を常に感じ活動したいと思います。映画のオーシャンズ12のように、必要とした時に個々のプロとして集まり、1つの目標を達成していくプロ集団。いつでも協力できるように勉強していきたいので、ご指導をお願い致します。(プロになるための研修生?)最後に、今回の増設工事を特別価格で納品していただきました事に、心よりお礼申し上げます。本当に感謝しております。

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同じ月にも、印旛村から事務所に来られた。半年前に、浄水器を買いに来られて、軟水、酸素、サウナ、純水装置のフルセットを注文された。印旛は産廃の捨て場が多く特に井戸水が心配だ。半年経ち体の調子も良くなり、夫婦でお礼に来られた。水、サウナ、酸素、全てに大儲けしたと喜ばれた。

大分の鈴木さんから水銀汚染で相談され、印旛方式を提案した。設置して、検査で水銀が検出しなかったと報告があった。私の会社は忙しくて営業活動は原則出来ないが、お客の紹介、インターネットでの問い合わせを戴いて、お会いしてから商談に入るようにしている。お客に恵まれ、支えられているので、細々だが、順調に育っている。社員も働くエネルギーに満ち、自から製作し、誠意と暖かさが感じられる。福岡、下関、東海、茨城、つくば周辺、浦安、士別、次々と仲間が増えてだした。

水の自販機から業界に入り、RO装置、超純水装置、膜技術、最先端の電解水の技術も習得している。機動性に富み、新しい仕事は採算を無視しても受ける努力も惜しまない。川重からパキスンのセメント工場の廃熱のプロジェクトの大型案件も来ている。

中空糸膜のフィルターを採用しオール自動化して、100万円を切る浄水器も認知されだした。私のビジネスは飛躍的に伸びると思が、慎重に、臆病に、恐る恐る進みたい。日本は持ち上げて「ヨイショ」する世界。うまく持ち挙げられて、足元をすくわれる。私は、英会話のNOVAも、コムスンも、少し前の堀江モンの会社も、何れ潰れると思っていた。彼等の狙いは、金儲け、金を儲けて何故、悪いのか?が経営理論だ。時価総額をあげる商法は、ものつくりから見ると詐欺商法に近い。持ち上げられて頭から落とされる。

中国も水と空気と環境が命とりになる。自然の怒りは10%の経済成長では防げない。中国の富裕層の願いは、自然と安全な水、食、安全な住が欲しい。上海から旭川まで、直行便がある。機会があれば、中国の友人を招いてこの自然を見せてあげたい。大きな観光資源になると思う。

政治家、官僚、税金の無駄使いが絶えない。食品会社の不祥事が目立つが、食品以外の分野でも不祥事が多発している。建材、建築も偽装が発覚し、工期が遅れて社会問題化している。大学も60%が定員割れ、病院経営危機。第三セクターの7割は倒産状態。自治体も赤字、国も700兆円の債務。石油の高騰も業種を左右する。これも我欲価格だ、1バーレル159リットル2ドルから3ドルが原価。投機が投機を生んで、100ドルになる。これも詐欺だと思う。

日本の国の配管が割れて水が漏れ出したが、ドンドン割れ目が広がって傷を大きくしているようだ。私は来春、羊の牧場に大型装置を納入するが、この会社には、鉄工所も買収して所有してあるらしい。提携が進めば、北海道に限定した製造権を譲る事も考えている。製造技術を教えると、質の高い純水装置を作れる。中国をはじめ世界中に格安で、輸出し、雪水をろ過する浄水装置を開発すると有望な商材になるだろう。フロリダでは水不足で、雨水を使った飲料水も許可されて、販売が許されている。つくばで、温浴施設が作れて、成果が上がれば、温浴リハビリ施設も可能になる。雨水を貯めて、大型膜で浄化し、遠赤、高圧酸素、炭酸泉と塩水のデモブースの規模を大きくして、士別で共同開発も考えられる。冬の士別も見たいと思う。雪の汚染度を調べて、溶かした水の分析結果を調べたい。温泉を掘らなくて工業技術を生かした近代的な温浴設備が格安で完成する。

22日松戸の30世帯のマンションの現場の下見に出かけた。築30年。水回りの老朽化が気になるが、全体を軟水にして膜ろ過方式で時間4トンを考えている。予算は、住民の総会待ち。当方からは値段の提示はしない。
31日東大の自販機のデザインの打ち合わせを新日鉄と行った。7月、8月は、大型装置が売れて、売り上げも大幅に伸びた。新しいスタッフが半年間、技術を習得し、家庭用の装置が作れるようになった。数台備蓄が出来たので、年末までに、10台ほど売りたい。現場は、汚い、きつい、厳しい仕事で、一人前の技術者になるには、10年はかかるが、習うと速く習得出来る。井戸水、雨水の仕事は、ローテク技術と思われがちだが、奥が深いので、面白い。CO2が上昇し、海水の温度を上昇する。気象条件も極端に変わる。氷が溶けて、水位が上がり、新しい汚染も広がるだろう。酸性雨の影響も深刻だ。PHの値も酸性化し、飲料水が不足する。数ヶ月前に環境問題で、中国の武安市を訪れたが、空気は悪くひどい状態だった。現地の指導部と意見交換をしたが、恐怖を感じていた。5年後は夏場の氷が溶けて消滅するらしい。世界中の都市が水位の影響を受けると警告されている。

この時代に、防衛省の接待事件は恥ずかしい事件だが、軍のトップが、週一、ゴルフで遊べる国は平和な国だ。しかし、セコ過ぎる。政治家も議会も税金を使うだけで、期待は出来ない。早くも来月は12月。つくばのショールームも改めて整備する。大いに働いて社会貢献が出来る力を付けたいと願っている。